拓水は1980年代から車海老の養殖に関連する取り組みを行ってきた会社です。現在では国内最大となる6つの車海老養殖場を運営するとともに、通販サイトでは新鮮な車海老を産地直送で販売しています。今回、通販サイトでの取り組みとEC Boosterご導入のご感想について株式会社拓水 EC事業担当の成永旭様にお話をお伺いしました。
養殖事業者が通販サイトを開始。初めてのサイト作りはお客様の使いやすさを重視して試行錯誤。
──貴社や貴社サイトについて教えてください
拓水は1980年頃から車海老養殖に関わる事業を行ってまいりました。その後自分たちでも養殖を開始し、現在では長崎県、佐賀県、山口県、鹿児島県、沖縄県の5県で6つの養殖場を運営しています。

株式会社拓水 EC事業担当 成様
自社で養殖している新鮮な車海老をお手頃な価格でお客様に直接お届けしたいと思い、2016年に通販サイトを開設しました。しかし、開設しただけではもちろんアクセスは伸びず、2年ほど開店休業状態となっていました。
昨年(2018年)に一念発起し、12月のお節などの需要に向けて通販サイトの整備に取り組み始めました。
通販サイトを開設する際には、ショッピングモールを使って簡単にショップを開設することも検討したのですが、モールの中では本当の自社ブランディングはできないと思い、自社ECに挑戦しています。
──通販サイトの運営はどのように行っているのでしょうか
基本的に私一人で行っています。私自身、通販サイトを運営することは初めてなので、色々試行錯誤しています。
商品詳細ページの作り込みや魅力的な写真の撮影など、ユーザーにとって使いやすいサイト作りを手探りで行っています。
車海老は12月にお歳暮などで購入される方が多い商品です。この時期は、社員総動員で養殖場からの発送業務を行っていますので、大忙しです。
繁忙期で集客の自動化に成功し大きな売上を獲得。最低の契約期間もなくスポットでの施策も実現。
──EC Boosterはどのような経緯でご導入いただいたのでしょうか
通販サイトの強化を進めていく中で、1日1,000円から始めることができますし、最低の契約期間もないため、弊社のように販売する時期が限られた商品に合っているのではないかと思って、まずは繁忙期の集客対策として12月に1ヶ月限定で試しに導入しました。
──EC Boosterをご利用いただいていかがでしょうか
おかげさまで繁忙期には非常に高い売上を出すことができました。それまで取り組んできた試行錯誤が実を結んだ感じがしましたね。
また、EC Boosterを利用すると、忙しい時期に集客対策に時間を割く必要がないため、業務負担がかからずとても助かります。
おかげさまで通販事業で成果を出すことができる自信がつきました。
──EC Boosterを使用することで気づかれたことなどはありますでしょうか
弊社で保有している6つの養殖場の中でも、長崎県の五島と、佐賀県の伊万里の2つの養殖場は検索ボリュームが非常に多く、人気がとても高いということに気づきました。
そこでこの2つの産地はSEOの強化対象として、拓水のサイト流入を増やせるよう頑張っています。
──EC Boosterに今後ご期待いただく内容を教えてください
広告を配信していると、広告をクリックしたユーザーがその1週間後に購入することがあります。
この場合EC Booster上では広告をクリックした時点での購入に紐付きますが、Google Analytics上では購入した当日に計測が上がります。
この場合、ショップ運営者側からすると少し混乱したりもしますので、EC Booster上の購入と、Google Analyticsでの購入が紐付いて、どの方がどのような経路で買われたのかがより分かるといいなと思います。
ユーザーの行動が分かると、EC Boosterの結果もより納得できるようになりますし、ユーザーの行動に応じて対策が取れるのではないかと思います。
──今年(2019年)はどのような施策を打っていくのでしょうか
今年はオンラインショップの販売計画をきちんと立てて、それに沿って準備を進めています。
元々年末にしか販売ができていませんでしたが、実はお客様はそれ以外の時期でも車海老を購入されたいニーズがあるのかもしれません。そのような方に向けて、冷凍の商品など新しいものを充実させ、実際に売れるかどうかを試してみたいと考えています。
年末の繁忙期についても、昨年より早い時期から対策を進め、EC Boosterの広告配信も強化していきたいなと思います。
商品づくりの点では、弊社は各地に養殖場を持っていることが強みの一つでもありますので、それぞれの産地の特徴をより明確に打ち出そうと思っています。
また、若い方により多くご利用いただけるよう、産地直送である強みを活かした安価な商品のラインナップを拡大したり、LINEなどのコミュニケーション手段を充実させたりすることで、多くのお客様に認知してもらいたいと思っています。
今後EC Boosterが普及することで、競合となるショップさんも増えるかもしれないので怖いですが、色々な対策を行って通販サイトを拡大していくことで、養殖事業者からの6次産業化を目指していきたいです。
──ありがとうございました