菓の香(かのか)はお客様がお持ちの写真やイラストを使用してオリジナルのサプライズケーキを作ることができる専門店です。ネットショップの運営においては、株式会社ていか様と協業されていらっしゃいます。
菓の香でのEC Booster活用事例について、今回菓の香を運営している株式会社小林物産の小林様、ネットショップの運営支援を行っている株式会社ていかの佐藤様、植田様にお話をお伺いしました。
ショップ作りは基本を押さえるところから。地道な努力が売上拡大の下地となる。
──貴社概要を教えてください
菓の香小林様(以下、社名略):
元々弊社はおはぎなどの和菓子の販売を中心に行っていました。
その中で新しくなにか販売できないか、新しい経路で販売できないかと考えている中で、誕生日のサプライズケーキに注目し、2002年頃にサプライズケーキ専門のネットショップを立ち上げました。
とはいえ、ネットショップを立ち上げたものの、ネットショップに関する知識はありませんでしたので、ほとんどサイトへのアクセスも発生しておらず、開店休業に近い状態でした。
一時期、ある会社さんに運営を委託していたのですが、思うように連携が取れず、売上が伸び悩んでいました。
その中でとあるご縁からていかさんと知り合うことになり、2017年7月頃から何度かネットショップの今後の方向性に関する話を始め、10月頃に本格的にお願いしてサイトのリニューアルを行いました。
ていか佐藤様(以下、社名略):
弊社はネットショップのコンサルティングを行っています。パートナーとして、総合的に事業を推進するためのお手伝いをしており、その一環で制作の仕事もしています。
──サイトのリニューアルで気をつけた点はありますでしょうか
ていか植田様(以下、社名略):
まずはネットショップで売上を上げていくための基本的な施策を行うことを提案しました。
ケーキという商材柄、デザインがきれいであるかなども気にするべきポイントではありますが、お客様が見つけやすく、買いやすいこと、そして分かりやすいサイトであることがまずは必要であると考えています。
このことを踏まえながら、下記3点の施策などを進めていきました。
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ファーストビューとして見える位置にはかわいい画像を使い、商品の購買意欲を駆り立てる
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ユーザーにとって必要と思われる情報は省かず、一言一句すべて分かりやすく商品説明文として記載する
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梱包がしっかりしていることや小麦粉アレルギー対策が十分になされているという菓の香独自の強みを画像や文章で訴求する
今振り返ってみると、基本の施策をしっかりと行っていたからこそ、EC Boosterを使用した際に爆発的な売上拡大があったんだろうなと思います。
佐藤様:
ていかでは、サイト構成の基本を押さえたショップを作ることが大事だと考えています。
植田様:
さらに集客としては、Instagramのアカウントが活用されていない状態であったため、投稿を定期的に行うことでの認知度向上を図りました。
また、SEO対策として独自ドメインの取得や常時SSL化、キーワードの配置など、サイトの整備を進めていきました。
小林様:
このような専門的な知識は私にはないので、適宜プロに任せていくべきだと考えています。ていかさんのご提案は常に基本を押さえて筋が通っていますので、今は細かいところはほとんど聞かなくても安心してお任せしています。
佐藤様:
弊社としてもどのような施策を行うと売上につながるのか、菓の香さんと二人三脚で進めさせていただいています。
──菓の香さんとていかさんでは、パートナーとして仕事を進めていく上でお互いに重視していることはありますでしょうか?
佐藤様:
弊社では基本的にクライアント様と月に1回必ずお会いしての定例ミーティングを行っています。1回あたり3時間以上話すこともあります。それらの対話を通じてお客様と向かうべき方向性を揃えていくことを重視しています。
対話を通じて方向性の認識が揃っていくので、短期的な施策から長期的な戦略まで、次のステージへ進むためのアイデアも出てくるようになると思います。
小林様:
私はポリシーとして、ていかさんに行っていただいているネットショップの運営に口出しを行わないことにしています。ネットショップの状況判断や、施策立案は客観的に行うことが重要だと考えています。
画像が重要になる商材とEC Boosterの相性は抜群。受注激増でネットショップは次のステージへ。
──EC Boosterへお申込みいただいた理由はどのような点にあったのでしょうか
植田様:
Instagramの投稿やSEO対策による集客施策は一定の効果を生み出していたのですが、どうしても売上を爆発的に増加させる施策というわけではなく、ファンを作っていくような施策だと考えていました。
そのため、次の売上増加施策として広告施策の検討を進めていました。
佐藤様:
その中で低予算かつ手間なく自動で広告が出稿できるという点でEC Boosterは自然に検討に上がってきました。サプライズの写真付きケーキという商材は間違いなくGoogleショッピング広告との相性が良く、インパクトがある施策だろうなと思っていました。
小林様:
その話を聞いたタイミングで、すぐにやってくれと話しました。
──EC Boosterをご利用いただいて成果はいかがでしょうか
小林様:
ていかさんに協力いただき始めてから売上は堅調に増えてきていたのですが、EC Boosterを始めてからその成長スピードがさらに数段階あがりました。
特に2018年の11月、12月は生産が追いつかない状態までご発注いただくこととなり、一時的に広告出稿を停止したほか、ネットショップでもご注文の受付を一時停止したりしていました。
クリスマスの注文が最も多くいただける段階での受付中止であったため、広告出稿していたら果たしてどの程度までお客様が来てくださっていたのだろうかと考えたりもするのですが。笑
佐藤様:
菓の香さんでは、サプライズケーキという商材柄、ご発注いただいた後にお客様から写真をいただく必要があるなど、お客様とコミュニケーションを取っていく必要があります。また、梱包もしっかりする必要があるため、発送までの手間がかかります。
今回の注文受け入れ停止を通じて、ネットショップのフェーズが大きく変わってきたかなと思いますので、今後は大量の注文をいただいた際にどのように対応していくと良いのかを考えていこうという話をしています。
小林様:
本当はお客様がご注文されるタイミングで写真やメッセージも添付できるといいなと思っています。そのようなシステムがあったらいつでも教えてほしいです。笑
佐藤様:
先程植田がお話しました通り、一つ一つの施策を丁寧に行ったことで、EC Boosterでサイト認知度が向上し、爆発的な売上拡大に繋がったと思います。
──ありがとうございます。
Googleショッピング広告を中心に施策を検討。広告配信のデータをSEO対策にも活用して副次的な効果も。
──EC Boosterが広告効果以外にお役立ちできていることはありますか?
佐藤様:
どういう検索キーワードで流入しているのかが分かる点は非常に面白いです。ユーザーの検索ニーズが分かるので、マーケットに合わせて随時、サイト内の改善を行っていたりしています。
植田様:
私達が想定していないキーワードでの検索が一定ありますので、それを改善に活かしています。これらの施策の結果なのか、Googleの自然検索での表示順位も上がってきており、副次的な成果も実感することができています。
──次はどのような施策を行っていく予定ですか?
植田様:
次は画像の見直しを行っていきたいと思います。EC Boosterのサポート窓口に今後の広告成果のさらなる向上に向けてどのような施策を行うべきかと聞いたときに案内してもらいました。Googleショッピング広告では画像のインパクトが大きいですし、ショップ内でもお客様に対しての重要な情報源になると思います。専門のカメラマンに依頼しつつ、進めていこうと思います。
佐藤様:
また、多くの新しいお客様に購入いただいているので、年ごとに誕生日ケーキの再購入のリマインドメールを配信して、リピートしていただけるお客様の数を増やしていきたいと思います。
小林様:
家族の成長を祝う節目に菓の香のケーキが毎年あるといいなと思います。
佐藤様:
EC Booster経由での売上に関しても、まだまだ拡大できる余地があると考えています。
小林様:
ご発注いただける件数が増えれば増えるほど、新しい悩みが出てきます。これらを解決していくことで、菓の香を次のステージへ引き上げていきたいです。
──菓の香さんの今後の夢はどのようなところにあるのでしょうか
小林様:
私は「ケーキはあくまでも一つの手段」だと思っています。
弊社は大阪に店舗を保有しているのですが、例えばそこにはお母さんとお子さんが遊べるスペースを作っています。
今後はそのようなスペースをより増やして、子どもたちがふらっと遊べる場所にしていきたいですね。その中でケーキがたまたま売ってあるから、買っていただける、みたいな。
もっとそういうワクワクできる場所を作っていきたいです。
そして、もっと大事なことは、このようなワクワクする場所を作っていくことで、今一生懸命ケーキを作ってくれているスタッフがより自分の仕事に誇りを持てて、楽しく働ける状態にしていきたいですね。
──EC Boosterでも集客周りでご支援していきたいと思います。非常に魅力的なお話ありがとうございました。